【フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ】名前の意味・由来を徹底調査!

コラム

日本時間の2022年1月15日午後1時10分ごろ、南太平洋のトンガ諸島の火山島「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ(フンガ・トンガ フンガ・ハーパイ)」で大規模な噴火が発生しました。

この影響で世界的に津波が発生し、気象庁は津波警報を鹿児島県の奄美群島とトカラ列島、それに岩手県に発表し、北海道から沖縄にかけての広い範囲に「津波注意報」を発表しました。

しかし国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)は18日、海底火山の大規模噴火とそれに伴う津波が発生した南太平洋の島国トンガについて、最大8万人が影響を受けた可能性があるとBBCに話したとのことです。

残念ながら、駐日トンガ王国大使館のTwitterでは、死者と多数の負傷者の発生が報告されております。

まずはトンガの方々のご無事と被害がこれ以上拡大しないように、心よりお祈り申し上げます。

フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイとは?

噴火が起こった火山「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ」。日本語の「噴火」とも音が似ているため、SNS上で名称がプチバズっていたりしました。

ちょっと不謹慎ですが、リズミカルでちょっと可笑しな響きです。そもそもどんな火山なのでしょう?

「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ」 (トンガ語: Hunga Tonga-Hunga Haʻapai)は、トンガのフォヌアフォオウから、南南東約30kmにある火山だそうです。

現地政府機関が使用している略称は「HTHH」だとのこと。

ピコ太郎? DAIGO?

そもそも「=」が付いたり「・」が付いたり、よく分からない名称です。
ちょっと興味が湧いてきませんか? 名前の由来や意味を調べてみましょう!

元は海底火山

「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ」はフンガ・トンガ島とフンガ・ハアパイ島の間に位置する海底火山だそうです。

海底火山というように元は海の下にあった火山です。2009年トンガ海底火山噴火により海面上に現れ、何度か噴火を繰り返し、現在は「フンガ・トンガ島」と「フンガ・ハアパイ島」を繋いで、1つの島にしてしまいました。

ろくろー

2つの島の名前を「=」で結びつけただけでしたね(汗)

金融機関でもよくありますね。三菱東京UFJ銀行とか、あいおいニッセイ同和損保とか。

洋の東西関わらず、こういうのは人間、よくあるんでしょうね。

フンガ・トンガの意味は?

2つの島の名前をそれぞれくっつけて火山名にしたのは分かりました。

では「フンガ・トンガ」とはどういう意味でしょう?

国名にもなっている「トンガ」。これは意味がすぐに分かりました。「南」という意味です。中央ポリネシアの南に位置しているからのようです。

「フンガ」、これがかなり厄介です。日本語で検索しても全く出てきません。英語で検索してみてもまったく意味がわかりません。Google翻訳にはそもそもトンガ語の変換がありません。

調査が暗礁に乗り上げました。

マオリ語から攻めてみる

「hunga」で色々と調べてみるとトンガ語での意味は出てこないのですが、チラホラ「MAORI」というワードが出てきます。

たとえば、「hunga meaning in english」などで検索すると、「maori」というワードを見かけることが実感できると思います。

マオリ語、ニュージーランドの先住民族マオリの言語で、東ポリネシア諸語のひとつです。調べてみるとトンガ語は、ハワイ語・マオリ語・サモア語・タヒチ語などと近縁関係にあるそうです。

マオリ語辞典で「hunga」を調べてみると…。

「hunga」は「噴火(火山)」

ろくろー

日本語のダジャレだと思っていた意味が、実はまんまの意味でした。。。

「噴火」つまり「火山の噴火」または「火山」。

マオリ語とトンガ語の違いはありますが、おそらく大きく意味は違わないでしょう。

「フンガ・トンガ」は「南の火山」

フンガ・ハアパイの意味は?

語形から、ハアパイ火山という意味だと推測は付きますが、「ハアパイ」が依然不明です。

そこで「フンガ」と同様にマオリ語辞典で英語に変換してみます。

「 Haʻapai 」は「Grate」

マオリ語→英語変換にはこのサイトを使用しています。

トンガ語をマオリ語としてサクサク変換できるのが、ちょっと意外でした。それだけ親和性が高い言語同士ということなんでしょうね。

「grate」は(暖炉の)火格子、(窓・ドアなどの)鉄格子、暖炉、などの意味があります。

どの意味で使用しているかは判然としませんが、火山から連想して「暖炉」あたりの意でしょうか。

※「grate」の訳の誤りをご指摘いただきました。大変失礼いたしました。

「フンガ・ハアパイ」は「格子火山」または「暖炉火山」

結論

「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ」、日本語でいえば「南の火山・格子(暖炉)火山」といったところでしょうか。

現在は1つの島になっていますが、2014年~2015年当時では、6年から30年程度で浸食によってなくなるだろうとの推測がされておりました。(トンガ沖に出現した親島、火星での生命探査の手掛かりに? NASA)

この島が今後どうなるか、興味はつきません。
衛星写真では、今回の噴火の影響で火山がなくなっているとも言われています。

ろくろー

私がテレビの報道で衛星写真を見たときには中央の火山がなくなって

「フンガトンガ島」は形を残しておらず、「フンガハアパイ島」は西の一部がかろうじて残っているだけの状態になっていました。。。

地球の壮絶なエネルギーの端緒を間近にし、畏怖すら覚えてしまいます。

コメント

  1. みらい より:

    Twitter でも名前の由来で同じようなこと言ってる人いましたけど、英語の grate は偉大なって意味じゃないんですよね〜。こんなつまらない記事にアクセスしてしまったのは私の恥です。

  2. fumi より:

    ブログランキングから来ました。
    トンガの火山噴火についていろいろ知ることができました。
    記事も読みやすくまた訪問させてもらいたいです。

    • ろくろー より:

      fumiさん、ありがとうございます
      お褒めいただき大変光栄です
      あまり更新頻度は高くないですが、よろしければまたアクセスくださると嬉しいです😊